青森県の在来野菜 南部太ねぎを訪ねて その1【レポート】

9月13日、青森県へ。伝統野菜「南部太ネギ」を復活させた高校生達と農家さんに会いに行きました。きっかけは、青森県で南部町を幸せに!と活動されている、NPO法人達者村の根市様とご連絡をとりあうようになってから。この地方で途絶えそうになっていた、南部太ねぎを、高校生たちや農家さんたちが栽培して、少しずつ認知度もあがってきているが、ネギの特徴でもある、丈がとにかく長いことにより栽培が容易でないこと、手間ひまばかりがかかり、本当に買ってくださる方が今後増えていくのかどうか。。というところに、不安な気持ちでいらっしゃいました。「ぜひそんな生産者さんたちに会って話をしてほしい」と、お話をいただきました。それならば、と思い、私たちはいつもお世話になっているお客様方や、フェイスブックなどで呼びかけをして、「南部太ネギを流通させたいので、生産者へお手紙をください!」と、お願いをしたところ、沢山のお手紙やメールをいただきました。そのお手紙と「伊勢丹新宿店にご紹介します」という約束を手土産に、青森県へむかいました。まず、お手紙を書いてくださった皆様、本当にありがとうございました。その声は、青森の皆様へお届けしましたし、きちんと、心に届いたと思っています。この南部太ねぎを復活させようと立ち上がったのは、名久井農業高校の生徒さんたち。その想いや活動に感銘をうけた農家さんたちが生産をはじめ、その輪が広がっていきました。種は拡散する、その言葉を思い出します。畑も何ヵ所か見学させていただきました。もちろん、名久井農業高校の畑も。その高校生たちのよく働くことといったら!キラキラしたパワーをこちらがいただいてしまいます。その後は、シェア会や懇親会なども開催。農家さんや役場の方々の想いや悩みなどをお聞きすると、ネギの先の青い部分は、やわらかい分、長くのびると、くったりとする。そうすると、見た目がよくない、ということで市場やスーパーなどでは販売しずらい。私たちが今、彼らに何かを伝えられるとしたら、大きなことは言えませんが、とにかく、流通にのせますから安心してください!ということだけでした。今、東京の市場では、本来野菜は多様であること、不揃いでも当たり前であること、という認識は強くなってきている、農家さんの想いに沿った販売さえすれば、待っていてくださる方が沢山いらっしゃいますよ!と。頂いた手紙やメッセージを見て高校生たちはキラキラした笑顔になり、農家さんたちは「うれしいなあ」と涙ぐんでいるかたも。そのくらい、皆様の応援メッセージは栽培されている方々の心にひびいていました。会ってすぐに、もうやめようかな、と口に出していたおばあちゃん。帰り際には「外に出してみようかな」と、ぽろりと。こんなに嬉しいことはないですよね。このねぎを次世代まで残すことができるのかどうかは、正直、これからです。青森県の生産者と、流通の私たちがひとつになり、流通にのせること、いろんな人に食べていただくこと。その販路を広げて、ひとりでも多くの農家さんたちが、この南部太ネギを栽培して幸せになりますように。そう願いながら、動きます。温かいメッセージをくださった皆様、ほんとうにありがとうございました!

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古来種野菜とは?「伝統野菜」とか「在来種」「固定種」と言われる野菜の総称。種が代々受け継がれてきた野菜や、種から育ってきた野菜たちのこと。私たちが願いを込めて、古来種野菜と呼びはじめました。 僕たちは、古来種野菜を食べてもらいたいと思っている八百屋です。

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