長野県上田市へ 福島〜長野へ移住した有機生産者 丹野さん
福島県二本松で有機農業をしていた丹野さん。311の原発事故の影響で、長野県上田市へ移住されました。丹野さんは、がはがはと笑いながら、女の子が大好きだなんだー!俺はエロじじぃだー!といつも言っています。奥様はそれをみてにこにことしています。上田市に移住してそして半年たって。私たちの想像を絶するような苦悩がそこにはあったのだと思うけれど、おふたりやその家族はにこにこと笑っていました。上田市は移住を希望している方を募っていて、現地に来られた方が数名いらしたそうです。そして、結果的に移住されたのは、丹野さんひとり。ほかの方々は福島に残ると。なぜ。古田教授も頭を悩ませたようですが、やはり、移住=逃げる、という意識が高まり、当たり前のように、故郷へ気持ちが引き戻されると。また東電から保証金をもらって福島に残るほうが楽で、新しい場所でいちからやり直すようなそんな気持ちはもう残っていないと。丹野さんたちのように、移住した農家さんたちは、東電からの保証金をもらわず、「ただ農業がしたい」その気持ちだけで、移住をしています。丹野さんは、こう言いました。「相手を想って、5回までは言い続ける、移住したほうが絶対にいいと。でもそれ以上は、言えない、もう言えないだろう?そうだろう??」って。言葉になりませんでした。古田教授がおっしゃるには、上田市はなぜだか有機生産者がぽっこりと少ない。その中に、丹野さんのような熟練の技術を持った方が移住されてきました。いつか、有機農業をやろう!と思っていた方々がこの半年間で丹野さんから影響をうけていると。しかも若い方も集まってきていて、何か上田市が根本的にぐらっと動いている感じがすると。私たちはとても感動しました。受け入れる側と受け入れてもらう側の波動のようなものが一致したんだなって。だから新しいエネルギーがうまれてくる。もしかしてもしかしたら、私たちが知らないだけで、移住した有機農業生産者の方々は各先で、そんな、ふわっとしたムーブメントをつくっているのかもしれない、それにみんながちゃんと気づいていて、これまでにない、エネルギーのようなものが沸き出しているのかもしれない。悲しくて苦しい出来事があったけど、こんなふうにまたその地力をつくれるなんて、やっぱり農家さんってすごいなって、思います。もう、その言葉しかでてこない。やっぱり農家さんってすごい。
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