夏、岩崎さんからのお手紙
ことしの梅雨、豪雨続きの中で、お野菜たちが痛んでしまい、胸をいためた種採り生産者、岩﨑さんからのお手紙を掲載します。岩崎さんのお野菜は今年の夏、玉ねぎ以外は収穫量が足らず、私たちは岩崎さんの夏野菜をみることはできませんでした。本当に岩﨑さんのことが心配で、時が過ぎるのをいまかいまかと待っていました。そして、、、もうすぐ、岩崎さんのお野菜が再開します!HPでの販売は収穫のタイミングや量を考えると、少し難しいと思いますが、移動八百屋での販売などで、皆様に食べていただければと思います。岩崎さんの根菜類は本当に素晴らしいです。私たちは岩崎さんに出逢ったからこそ、種のこと野菜のことについて深く考えるようになりました。---------------------------------------------------「豪雨続きの中で、野菜たちは傷んでしまっています。しばらくは野菜を出荷することはできません。こんな状態は初めてな気がします。梅雨入りこんなに梅雨入りを早く感じたのは農業をする中で、初めてのことです。おかげで、完全にパニックになりました。本来なら、6月の7日くらいから、梅雨入りになって、田植えに向けての準備が終わって農家は水田に雨によって水がたまっていくのを待っていたものです。しかし、なかなか雨が降らず、いつも、一番の下の干拓地の水田では、6月の20日ぐらいの定植の決まった時期です。それにあわせての水稲の種まきでありました。だから梅雨入りとは、水稲を定植していくには、とても大切なものでした。昨日からの2日続きの雨とは、もう梅雨末期の豪雨でした。いつもの梅雨の中での豪雨も、2週間も早くなっている。梅雨入りが早かったせいで、南瓜は、おそらくあまり着果が見込まれないと思います。特に春の低温つづきの中で生育がいつもより遅れてしまい、そして梅雨入りが早かったせいで雨によって着果がとてもなかったり遅れたりしています。特に在来種の晩生タイプの南瓜とは、葉だけで果がないのです。最悪のかぼちゃになりそうです。収穫を迎えた春の人参を引き抜いて見ますと、なんとほとんどが割れてしまっています。土から引き抜いても、引き抜いても、まともなものはほんのわずかです。こんなことは、今まで春の人参に体験していませんでした。がっかりです。骨折れ損のくたびれもうけとはまさにこのことです。4月から5月の半ばまでの晴天続きから土が乾燥の中で肥大していた人参、今度は一転しての人参の肥大時期になって梅雨入りの雨続き、人参もびっくりして突然の雨続きの中で割れてしまったのですね。来春は、割れにくい人参の種まきをする必要があります。また在来種の人参とは、つぎつぎにとうが立ち始まってしまっています。これは春先の異常低温のせいとも思います。これもまた、今まで経験していない最悪の春人参になってしまいました。昨日からの2日続きの集中豪雨とは、もう梅雨末期の雨です。気候が14日近く進んでいます。畑の収穫に行ってみますと、野菜たち雨と風、そして霧によってつぎつぎに痛んで終わってしまいます。異常天候とは、大きな表現を始めていると感じます。5月の台風の通過と、この夏は台風も多そうです。それにしても5月に台風なんて、これから先は、どうなっていくのだろうか。私たちの地域での夏の野菜は、ますますつくれなくなっていきそうです。
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