たったの1%を、追い続けていくこと。

種市。種の市。いずれ、私たちの手を離れた時に、誰でも使いやすい、例えば「朝市」とか「夕顔市」のようなそんな響きの、市にしたいと考えて名付けました。そんな、種市も5回目です。種市に来てくださる方々の中で、ご存知の方もたくさんいらっしゃると思いますが、もし、知らない方がいらっしゃったら、と思い、私たちの想いを、お伝えできたらと思います。------「種市は日本の流通する1%にも満たない在来種・固定種の野菜たちに焦点をあてる。」少し先の未来を想い、問い、考え、いきついたのが、栽培方法へのこだわり。そんな農家さんたちの販売する場、を安定して広げていきたい、というのが種市の、大きな願いです。こういった農家さんがつくる野菜は、一般的な野菜のように、まとめてどこかに出荷したり、販売するわけではありません。新規就農した方々がまず最初に困るのは、「作っても買ってくれるところがない」というところです。(もちろん、JAも有機農業に寄り添うような地域的特色をもっているところもあります。そこはちょっと割愛させていただくとして)そんな農家さんたちの安定した販路を、つくること、そうすると、農家さんたちは安心して集中して農を営むことができます。そんなマーケットとして、発展していくこと、でした。一般的なマーケットは、出展者の売上から出店料として、10〜30%をいただく、というのがしくみです。交通費をかけてきてくださる農家さんに、正直、それはしたくない、できない、だけど、マーケットの運営をどうしていこう、と考えた時に、種市トークの開催を企画しました。企画した、というより、そのタイミングで、私たちが聞きたいことを聞きたい人に聞いてみる、という時間をみなさんとシェアしたかったというのは、正直な気持ちで。その、"シェア"の仕方をどう、捉えるか、というところの位置づけを、資金的なところでも位置づけました。種市は、いろんな方々の沢山のサポートや協力と、トークの収入源によって成り立っています。(正確に言うと、全然成り立っていませんけど)今回、5本のトークを企画しています。どのトークも、第5回目の「種市」を象徴しています。私たちが問いかけたい、考え続けていきたい、答えをみつけたい、意味深いものばかり。2011年311のあとの、第1回種市のトークでは、そのうねりの中で、何が問いなのか、というところに焦点があたったような気がします。そして、回を重ねて、4年たった今、このトークは、種を介して出逢った人たちと、4年で変化してきた、この業界のことと、4年で全く変化しなかった、この業界のことと、種から食べることを考える時間を超えて、種から生きることを考える時間となりました。今回は、特に。流通という角度、農家という角度、それから、媒体という角度、から「1%」を見続けていくこと、それらすべてに関係していくのは、自分たちの中にある真ん中を具現化して、まわりと調和し、どう生きていくか、ということだと思うのです。種市を支える大切な資金源であると同時に、トークに参加していただくことは、種市のテーマ、「日本の流通する1%にも満たない在来種・固定種の野菜たちに焦点をあてる。」をダイレクトに支えていくことになります。たったの「1%」を、希望の「1%」に。種市の行く先を決め、農家さんたちのモチベーションを高めます。ごちゃごちゃ、お伝えしてしまいますが、何かこう、ぐっとくる言葉もみつからないのですが、ぜひ、トークへ。シェア、しましょう。お待ちしております。「八百屋たちのタネ会議」|12月4日(金)「食べる通信とタネ会議」|12月5日(土)「根本きこ×奥津典子」  |12月6日(日)「男たちのタネ会議」  |12月5日(土)6日(日)ご予約はこちら→http://www.organic-base.com/topic/tane/program/market.htm

warmerwarmer

古来種野菜とは?「伝統野菜」とか「在来種」「固定種」と言われる野菜の総称。種が代々受け継がれてきた野菜や、種から育ってきた野菜たちのこと。私たちが願いを込めて、古来種野菜と呼びはじめました。 僕たちは、古来種野菜を食べてもらいたいと思っている八百屋です。

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